
京都移転への引越し作業も、やっとほぼ完了
し、何とか落ち着きを取り戻しはじめました。
こちらでの荷開け作業、新しく購入した家具
組み立て作業や設置作業を慌しく行っている
ときに、右手の薬指に、長いトゲが深々と
刺さったのです。
トゲ抜きで抜こうとしましたが、長くて深いため、
皮膚表面からわずかに出ている部分から折れて
しまい、ほとんどは皮下深くに刺さったままで
全てを抜くことが出来ませんでした。
とにかく忙しいので、そのままにして、傷の痛み
も気にせず、数日間、トゲの刺さったままの指で
荷物を持ち上げたりしていましたが、いつの間にか
傷口が塞がりかけ、トゲが中にあるのかどうかも
確認できなくなりました。
トゲはいつの間にか抜けてたのかもしれないし、
もしかしたら、長く深く刺さったと思ったのは勘違い
かなと思ったりもして、そのままほっとくつもり
でいました。
その状態で福岡で仕事をし、笛なども吹きまし
たが、当然指は疼き、違和感を感じます。
やはりどうしても気になるため、まだ皮膚表面は
完全に傷が塞がってなかったので、針で塞がり
かけている箇所を崩してみると、、どうやらトゲは
刺さったままのようです。
何と面白いことに、深々と刺さってたトゲが、わずか
ですが、まるで周りの皮下組織に圧迫されて、
外側に押し出されるように、トゲの頭がゆっくりと
皮膚表面に浮上してきたではありませんか。
私はそのまま浮上してきたトゲの頭をトゲ抜きで
つまみ、ゆっくりと引き抜きました。
引き抜かれたトゲの長さは、8ミリほどあったで
しょうか。
やっと、私は違和感から解放され、スッキリとした
のです。
私たちはともすれば、この違和感を感じないように
したり、見ないようにしたりして、そのままやり過ごす
ことがあります。
でも、私たちの生命は、この表現している在り様とは
異なったもの、不調和なものに対して、常に違和感
というメッセージを通して、調和な方向へともって
いくようにしているのに違いありません。
不調和なもの(異物)は、この生命のもつ自らの力
によって、生命自らを守るために、本来の自由を
表現するために、自然と無くなるようになっている
のかも知れません。
゜違和感゜というメッセージ 大切にしたいものです。
この生命の表現である、過不足なく調和された、
奇跡の、身体のためにも。